タカノホームさま体験ツアーにて

先週土曜日(9日)あいにくの曇り空のなか、タカノホーム様の森林体験ツアーが開催されました。

もちろん護持の森です。
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かろうじて降りとどまった雨。
護持の森散策できるか心配でしたが、無事登ることができました。

s-IMG_0316水源へも足を伸ばします。
↑写真をとっている私の足元にこんこんと湧き出ている水源があります。
この山水の冷たさ・おいしさを伝えられることはとてもうれしいものです。

もちろん輪掛け乾燥もじっくり見学しました。

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護持の森から帰ってきたら、津江杉生産工場を見学。
養生中の輪掛け乾燥材や、製材のようす、加工仕上げのようすなどなど
津江杉の生産工程や品質管理原則などについて説明します。
幸い雨がポツリとすることもなく、ゆっくりと見ることができました。

s-IMG_0324途中、こんなパフォーマンスも…(^_^;)

快晴というわけにいかなかった今回の体験ツアーでしたが、
人との出逢いは本当に良いものです。
うまく伝えられたか自信はありませんが、
「みどりの伝達者」がまた増えたと信じています。

石川&東京出張

9月8日_9月10日、二泊三日の石川&東京出張へ行ってきました。
今回なぜこのような機会に恵まれたかと言うと、
チルチンびと「地域主義工務店」の会の定例会にて、弊社を紹介させていただくこととなったためでした。こんな貴重な時間をいただけたことに本当に感謝します。

そして石川県へは、その会員である「工房・恵」さんを訪問し、勉強させていただくためです。
トライ・ウッドは材木屋ですが、たとえただの材料屋であったとしても、それを使う工務店さんのこと・家のこと・建築のこと等を勉強することはとても大切だとおもうのです。

完成物件を見学させていただいた折に、お施主さまがとてもうれしそうに「この家で良かったわ」と話されているのを聞いて、山側の人間としてもうれしく思いました。
きっとそのお宅の材木も何十年と山の管理を経て切り出されたものでしょう。
そうして新たな場所を見つけ、使う人に心から喜ばれること。
それこそが、山守であるきやどんたちの真の喜びだと思います。
人の笑顔にはこんなにも力が湧くものかと改めて思いました。

s-IMG_3769←すごいから一度見ておくと良いと案内され、五十間長屋を見学。
本当にすごい木組みでした!

東京では、日本全国から集まられた「地域主義工務店」の会会員のみなさまの前で、約90分ほどの時間トライ・ウッドのことをお伝えしました。
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「総合林業会社」という特徴を持つ会社のこと。
「津江杉」のこと。
「津江杉の生産方法や種類」のこと。

全国各地の林業・製材関係者が、日々真剣に木材と向き合っています。
私たちはその中のひとつに過ぎません。
きっとこの場に集った会員の皆さんにはそれぞれやり取りをする私たちのような材木屋がいらっしゃることと思うのです。
この会をきっかけに、(へぇ_材木屋さんってそんな風に製品つくってるんだ。)とか(そんなこと考えてるんだ)とか、またひとつ山への興味を深くしてもらえたら良いな_と思い、あの場に立ちました。
終わってから参加者のみなさんに声をかけていただいて、
今回の目標は無事(?)達成できたかしら…と思ったしだいです。

今は、“津江杉”や“輪掛け乾燥”という名前におんぶに抱っこのところがまだまだありますが、
いつの日か、「トライ・ウッドさんに任せといたら安心だ」「トライ・ウッドさんの製品なら間違いない」と言われるようになること。
それが私のささやかな夢です。

「夏休み!森林体験一泊ツアー(第2便)」

8/28(土)-8/29(日)、安成工務店さんの森林体験一泊ツアーの第2便無事終了しました。
今回も前回同様、濃密な2日間であっという間に過ぎ去ってしまいました。

やっぱり上津江に着たら、始まりは「護持の森」からですよ。。
(この森林体験ツアーはよく1日目の護持の森に限ってにわか雨にたたられることがあるのですが、今年は2回とも快晴に恵まれるという天運が味方したツアーでした)
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森を散策!
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水源探検!
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輪がけ乾燥!
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記念撮影!
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こんなにもたくさんの人に護持の森を紹介することができて、とてもうれしかったです。
林業が文化として継続していくためには「伝え、理解してもらうこと」が一番大切だと思っていましたから。
こうして新たな「みどりの伝達者」のみなさんが誕生したこと、
山の神さまも心から喜んでいると思うのです。

護持の森の後は、トライ・ウッドの工場見学!

こちらは、護持の森を出た後の輪掛け乾燥材の養生テントの中です。
輪掛け乾燥材のにおいを確かめることができます。
山の中腹にある工場を歩きながら、
丸太を角材へと加工する製材のようすを見学したり、
板をつくるようすを見学したり、
さらにはその板を幅剥ぎしたパネルの作り方を見学したり、
ここでしか見れない木材加工の現場です。

工場見学が終われば後はもうお楽しみのバーベキューです。
大人も子供も、夏休み最後の思い出に!
少し張り切らせていただきました(*^_^*)

2日目は、午前中皆さん自由時間をのんびり過ごされて
昼から最後の思い出作り「木工体験」をしました。
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私いつも思うのです。
かなづちの音は、子供よりも大人を無心にさせる!と…。
みなさん最初はお子さんのサポートされてますが、
いつの間にかご自身がかなづちもって超真剣にクギを打っていらっしゃいます。

さてさて、今年も無事に夏の森林体験ツアーが終了しました。
来年もまたこの怒涛の2週間がくるのが、
今から楽しみです。

中津江N邸上棟式

昨日10日、中津江村で津江杉を使用した木の家の上棟式がありました。
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中津江村初の津江杉の家。ということで、私も上棟式の様子を少しのぞきに行ってきました。
2時頃に着いたときには、もう2階の梁がかかろうというところで、
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そこから先は、大工さんの見事な手さばきに着々と木が組まれていきます。
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ただ見ているだけでも全然あきません。
ふと横を見ると、同じように家が建っていく様子をじっと見つめる施主のNさんとその奥さまがたっていました。
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そろそろ棟が上がりそうになり、集まった近所のおじちゃんやおばちゃん、Y工務店の皆さん、我々トライ・ウッドも総出で仕上げの準備にかかります。
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棟上げは、施主のNさん自ら打ち込みを行うようす。
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私は遠くから4隅に五色の旗飾りが立ち、その中央で最後の作業をするNさんの赤いタオルを眺めていました。
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棟が上がり、五色の旗の最後の1本が中央にすえられた時、
その場にいた誰しもがホッと一息ついたように思いました。
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施主ご家族の皆様は一息つくまもなく神事へとうつります。
大事な大事な家です。
神様にしっかり見守ってもらえるよう、みんなでお願いしました。
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そして、最後に。
「餅撒き!」
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上棟式をしっかり体験したことのない私でしたが、
今回参加させてもらって、
施主のご家族のみなさんの家に対する熱く深い思いをじんわり感じることができたように思います。

またその思いをカタチにしようと奮闘する工務店のみなさま、大工さんのプロフェッショナルな顔を発見し、安心して「津江杉」をお任せできると改めて感じました。

私たちトライ・ウッドもより真剣に木と向き合わなければなりませんね。

第3回未来人スクール 森林体験ツアー開催

昨日8月8日(日)、(社)大川青年会議所主催の第3回未来人スクールで森林体験ツアーが開催されました。

第3回を迎えた今年の活動は、自然を愛する心を育てることをテーマにしているとのこと。
大川は家具の町です。
かつてここ津江地域の木材は、津江川・大山川・三隅川・筑後川を利用し大川まで運搬されていました。

そんな歴史もあり、今回私共へご連絡していただきました。

さて、当日はうだるような暑さの快晴に恵まれました(?)
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約1時間、護持の森を散策しながら
「木を切ることは悪いこと?」
「木を植える時のコツ」
「管理している森の土」などなど
たくさんのお話をしました。

もちろん、筑後川の源流にあたる津江山系の湧き水も体験。
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お昼ごはんを護持の森の木陰でとって、みんな元気に帰路に着きました。
s-P1020174←護持の森にある山小屋「ゴジ庵」で記念に一枚!
「僕のお父さんは、魚屋さん。その辺のスーパーの魚なんかよりずっとおいしいとばい」って自慢してくれました。
美味しい魚がいつまでも食べられるよう、
美味しい栄養いっぱいの水がいつまでも流れるよう
「森林保全」がんばります。
↓写真の彼が、肌身離さず持っていたスケッチブック&書いた絵
(こっそり撮っちゃいました。でも、ちゃんと了承はもらいましたよ(*^_^*))
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ミュージックキャンプの伐採体験にて

昨日、中津江ミュージックキャンプでin津江のアーティストの皆さんが、
護持の森にて伐採体験されました。

チェンソーはちょっと危険が伴いますので、
ここは「手ノコ」で挑んでいただきました!

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最初は使い慣れないノコと意外に大きかったヒノキの木にみなさん悪戦苦闘していました。

格闘すること、約30分(?!)
無事倒すことができました。

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きやどんの補佐付きでチェンソーにも少し触ってみました。
(※チェンソーは危ないので、初めての人は絶対に1人では扱わないでくださいねm(__)m)

終了後のきやどんの一言。
「手ノコでも切れるもんだな_」

…(-_-;)
みなさん、本当におつかれさまでした。

津江杉の床

相変わらずの雨ばかりの日々で鬱々としてしまいますね。

我が家は津江杉の床なので、
この時期はいつも木の調湿機能を日々実感しています。

でも最近もっと気になるものがあるのです。
それは、うずくり加工を施した床材です。

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この2枚の床板、右が通常のみがきの床板
左がうずくりの床板(どちらももちろん津江杉です。)

一見すると、何も違いはないようですが…
近くで見ると
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木目が浮かび上って見えるのがわかります。
(う_む、写真にすると撮り方が下手くそであんまり良くわからない?!ですね。残念です。。)

木には木目というものがあって、色の濃いところと薄いところが交互にならんでいます。
濃いところは秋に生長したところで身が詰まっていてやや硬いという特徴があります。
一方、薄いところは春・夏に成長したところで空気の層が大きくやわらかいという特徴があります。

うずくりと呼ばれる道具(まあるい円筒形のブラシのようなもの)で
板の表面をこすると、このやわらかい部分のみが削られ、
木目に奥行がでてくるというわけです。

簡単に言うと、凸凹しているわけです。

この凸凹、足ざわりがとても良い。
さっぱりとしていて。
適度な刺激となって。

梅雨時期にはさらに木の良さを実感できる、
そんな材料なのではと個人的に思っています。

興味のある方は、こちらまでお気軽にお問合せください。
E-mail   
info@try-wood.com

 

梅雨のじめじめに効果的?!

雨が続きます。
空が晴れないと何だか気分も晴れず。
雨の日の不快感はなんとも言えませんね。

弊社、林業会社です。
ので、ふとした実験を思いつきました。

「本当に木は湿気を調整してくれるのか?」

さまざまな論文・データを調べてきましたが、実際に自分の目で確かめたことはない!
ので、簡単な実験をしてみることにしました。

まぁ、ごくごく簡単な実験です。
私の事務所は写真のとおり、床も壁も家具も全て「津江杉」で作られたオール津江杉の事務所です。

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この事務所内と外の温度と湿度を比べてみます。

まず、外の温度(左)と湿度(右)です。
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温度24.4度 
湿度90%

次に事務所の温度(左)と湿度(右)です。
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温度24.2度
湿度72%

温度はそんなに大差ありませんが、
湿度は20%近く差がでました。

事務所のほうが湿度が低く、木材が湿度を調整していると改めてわかりました。

住宅における湿度は、快適さに関係するほか、住宅内に生息する微生物の繁殖や、人間の生理・健康などとも深く関係するそうです。
カビを防止するには湿度70%以下、
ダニの異常発生を防止するにも70%以下を保つことが大切だそうです。
近頃、成人のアレルギー疾患や喘息患者が増えてきているそうですが、
住宅の湿度管理には充分に「気を使いたい」
いやいや、「木を使いたい」と思いました。

今回のこの数値、間違いないです。

新メンバーの初お披露目

こんにちは。

ひさしぶりのブログです。
なまけものでごめんなさい。

さて、今日は4月に増えた新メンバーのご紹介を。。

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雄ヤギのシロです(手前)。4月10日に生まれました。
※後ろでこっそり顔をのぞかせているのが、お母さんになったユキ。

s-IMG_3300やんちゃな男の子なので…高いところ大好き。
というか、どうやら自分を人間と思っている様子。
上から見下ろされるのがイヤみたいです。

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今日は雨なので、車庫の中で過ごします。
お母さんのユキは外を恋しそうに眺めています。

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青々とした草を食べに出ることができないので、
今日は干草で我慢我慢。。

こんな感じで、
トライ・ウッド総勢70名とヤギ2匹。
今日も上津江の山と向き合います。

記念すべき日

「護持の森」の整備を進めて約5年。2010年4月20日、この森でとても素敵な出会いがありました。

昨年より、私たちはNPO九州森林ネットワークの仲間である熊本県 小国町・宮崎県 諸塚村と共に、新たな森林価値を模索し、J_VER制度を利用したカーボン・オフセット事業へ取り組みをはじめました。

そしてこの日、私たちは一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)と「森林づくりパートナーシップ基本協定」を締結することとなりました。

そしてなんと、その調印式の前に、more trees(モア・トゥリーズ)の代表を務める坂本龍一氏が、カーボンオフセット事業の対象地である護持の森へ足を運んでくれたのです。

車から降りられた瞬間は、感激のあまり声も出せず、夢を見ているのではないかと体が硬直し、時が止まったかのような感覚を覚えました。

あいさつがひととおり済み、いざ森林の中へ。


森林の腐葉土で保水力実験をし、森林の果たす水源かん養機能について話をしたり、「(木材利用の)出口の確保」を図った輪掛け乾燥について話をしたり、僅かな時間ではありましたが、トライ・ウッドの考える森林づくりについてお伝えしました。

間伐がCO2吸収を促し、その吸収量が森林の新たな価値として認められるこのシステムは、持続可能な森林づくりをまた一歩前へ進めるものとなります。

護持の森はその価値を広く伝える役割を担い、私たちにはまたひとつ大きな使命ができたのです。

Pay it forward!「次へ 渡そう!」

この合言葉を胸に、ここ上津江でまた「林業」に挑戦し続けることを固く心に誓った1日でした。


調印式にて

最後に、NPO九州森林ネットワーク理事長(九州大学大学院農学研究院 教授)の佐藤宣子さま一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)事務局長の水谷伸吉さまその他関係者のみなさまこのような素敵な機会を作って頂き、心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。