上手な伐木方法


伐木作業は段取りをきちんと正確にすることが重要です。安全で確実に倒せる方法と方向で伐採します。

安全距離
伐木作業に取り掛かる前に、伐採する立木の樹高の最低2倍の距離内に誰もいないことを確認します。
伐倒方向
伐倒する立木に行くまでに伐木の段取りを練り始めます。
立木が枯損木(枯れた木、折れた木、曲がり木、病気や虫に侵された木、傷がある木)であるか?
伐倒した時、落下の恐れがある枯枝や折れ枝があるかどうか?
傾いているかどうか?
伐倒後の作業方向を考えて伐倒する方向は?

後に続く枝打ち作業が、腰下から膝までの間で枝の切り払いができることが望ましいです。

伐倒前準備
1.伐倒作業の障害となる周囲の下草、潅木や浮石などを除去します。伐倒した時に、潅木や藪、枝などが伐倒木を跳ね返す恐れがあるため、伐倒方向にある障害物も取り払います。
2.両方の伐倒方向に45度の退避区域内にある障害となる潅木や藪を除去します。
3.伐倒する立木の下枝払いから始めます。下枝払い作業は肩の高さまで、それ以上の高さの作業は厳禁です。
受け口切り
受け口切りの方法はいろいろあります。伐倒木の材質、地形やその土地の流儀によってその方法はさまざまです。
今回紹介する受け口切りはヨーロッパで広く適応されている一般的な方法です。
  • ・平坦地かやや傾斜する地形
  • ・受け口切りの角度は45度~70度
  • ・受け口切りの上切りは追い口と同じ水平切り
  • ・追い口は受け口と水平化、それよりも少し上の辺りに切り込みを入れる
  • <長所>一番簡単な方法・切り株が低い
  • <短所>伐倒木が地面に倒れる前につるが折れてしまう

きやどんは以上のようなことを注意しながら日々伐木作業をしています。このことを踏まえて伐木ムービーを見てください。