護持の森にて…

こんにちは

今日は、トライ・ウッドの社有林「護持の森」からお届けいたします。

春から初夏にかけて、山ではさまざまな山野草の花にあふれています。
標高およそ800mに位置する護持の森も例外ではなく。

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新緑の木陰に小さな白い花が咲いていました。
世の中便利になったもので、ネット検索で何の花なのか調べてみました。
どうやら、ガクウツギ(額空木)という山野草の花のようです。

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こちらは、木立の足元に群生していた白い花。
少し変わった形をしていたので。
これは、シライトソウ(白糸草)という花です。

どちらも春の若緑の中に映えて、とてもよく目につきます。

護持の森は、広さおよそ80ha。
ぐるりと歩いて周ることができます。
そこには、間伐を終えた森や間伐前の森、植林したばかりの幼い森とあり、
様々な人工林の様子をうかがい知ることができます。

もちろん、クヌギの森があったりさまざまな雑木(クリやアセビ)の生長する
水源かん養林もあります。
ほら、今日も小さな小さな清水が地表に現れています。
きっとこれが筑後川へ繋がるんだろうな。。
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森の声を聞こうともう少しぐるりと探索してみました。
すると、

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指さしているのが何だかわかりますか?

杉苗です。
すっかり、周りの下草に覆われてしまっています。
これでは、他の植物に負けてしまうので、「下刈り」をしないといけません。

これが下刈りする時期の判断方法です。
木の様子に目をこらし、耳をすまし、何をすべきか判断します。

今年の梅雨は、護持の森の下刈り作業に汗するきやどんの姿が見られることでしょう。
 

水郷ひたの清流復活!シンポジウム

昨晩(6月8日)、日田の市民文化会館にて開催された「水郷ひたの清流復活!シンポジウム」に参加してきました。

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“水郷ひた”

日田の奥山、津江を流れる上野田川・津江川は、隣町の杖立川と合流して大山川となります。
その後大山川は、玖珠川その他支流を交えて日田へ至り、三隈川となります。
この三隈川は、筑後川として有明海へ注いでいます。

かつての林業は、この川の流れを利用して山から町へ流通されてきました。
そうして、津江_日田天領_大川とひとつの木材産業地帯ができたのでしょう。

その“水郷ひた”で平成11年より行われてきた水量増加運動。
10年たった今、またさらなる水量増加、水質改善を求める声を高めよう!と開かれたシンポジウムです。

これまで、津江を流れる川は筑後川の源流であること、
だから、その水を育む森づくりを真剣に考えようと呼びかけてはきましたが、
シンポジウムに参加して、自分の知る小さな小さな「筑後川」と有明海へ注ぐ雄大な「筑後川」の間を流れ様々な表情を見せる「筑後川」の存在を初めて知ったように思います。

山からまちへ、筑後川の激流を筏に組まれ下流へわたる杉の丸太。
その筏を巧みにあやつるきやどん。
これまで筑後川のかつての姿として浮かぶのはそんな風景でした。

しかし、その風景にたくさんのものが加わりました。
鵜匠が鵜をはげまし、船べりをたたく。
小さな鮎がたくましく川をさかのぼり、大きな大きな尺鮎へ。
屋形船で、川べりの旅館街で、それらを愛でる日田の人々。

一気に「筑後川」が大きく大きく膨らみました。

こうして流れ込んできたたくさんの情報をうまくまとめてお伝えすることができないのですが、
「世界は繋がっている」
そう感じた一夜でした。

私は筑後川にとってどんな存在なのでしょうか。
私がすべきことは何なのでしょうか。

じっくり考えたいと思うのです。

 

バーク実験 経過報告

先月この通信でご報告しました“スペシャルバーク堆肥、やさいづくりで実験中!”

ちょこちょこと「その後どうなった?」なんて声を聞きましたので、、

今日はその後の経過報告します:-)

現在、実験を始めてから5週目が経つところです。
この1ヶ月ほどで驚くほどの(野菜作りが初心者ですので大げさかもしれませんが…)生長ぶりを見せています。
現在の様子は…

LトマトRナス(市販の土)-s LトマトRナス(竹粉入りバーク)-s
まず、左の写真が、市販の土を使用して育てているトマトとナスです。
そして、右の写真が、スペシャルバーク堆肥を使用して育てているトマトとナス。

ともに、立派な生長ぶりをみせているのですが、
スペシャルバークのほう、より勢いよく見えませんか?!

そうなんです。
ここに来て、市販の土とスペシャルバークの違いが徐々に見えてきました。

まず、背丈。(トマトのほうで測定)
市販のほうのトマトの背丈は、およそ65センチ。
スペシャルバークのほうは、およそ73センチ:-D

次に、葉の広がり具合。
LトマトRナス(市販の土)上より-s LトマトRナス(竹粉入りバーク)上より-s
左の写真が、市販のほう。右の写真が、スペシャルバークのほう。
上から見ると、全然ちがいますね。
スペシャルバークのトマトとナスのプランターはまるでジャングルのように生い茂っているという感じです。

そして、葉っぱ。
トマトの葉2(市販の土)-s トマトの葉2(竹粉入りバーク)-s
左が、市販の土で育てたトマトの葉。右が、スペシャルバークで育てたトマトの葉。
葉の広がり同様、大きさもスペシャルバークのほうが大きく、
色も何だか濃いような気がします。

 

実験開始約一月で、このような違いが目に見えてきました。
今のところ、スペシャルバークに軍配をあげてもいいのかなとは思いますが、
要は「味」!!
(新バーク堆肥の開発は、「美味しい実のなる土づくり」がテーマなのです)
ですから、今後の成長(実のつき方)からがホントの勝負みたいです!

しかし、この勢いで生長するならこの小さなプランターでは狭すぎるかな…:-(