梅雨のじめじめに効果的?!

雨が続きます。
空が晴れないと何だか気分も晴れず。
雨の日の不快感はなんとも言えませんね。

弊社、林業会社です。
ので、ふとした実験を思いつきました。

「本当に木は湿気を調整してくれるのか?」

さまざまな論文・データを調べてきましたが、実際に自分の目で確かめたことはない!
ので、簡単な実験をしてみることにしました。

まぁ、ごくごく簡単な実験です。
私の事務所は写真のとおり、床も壁も家具も全て「津江杉」で作られたオール津江杉の事務所です。

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この事務所内と外の温度と湿度を比べてみます。

まず、外の温度(左)と湿度(右)です。
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温度24.4度 
湿度90%

次に事務所の温度(左)と湿度(右)です。
s-IMG_3317 s-IMG_3318
温度24.2度
湿度72%

温度はそんなに大差ありませんが、
湿度は20%近く差がでました。

事務所のほうが湿度が低く、木材が湿度を調整していると改めてわかりました。

住宅における湿度は、快適さに関係するほか、住宅内に生息する微生物の繁殖や、人間の生理・健康などとも深く関係するそうです。
カビを防止するには湿度70%以下、
ダニの異常発生を防止するにも70%以下を保つことが大切だそうです。
近頃、成人のアレルギー疾患や喘息患者が増えてきているそうですが、
住宅の湿度管理には充分に「気を使いたい」
いやいや、「木を使いたい」と思いました。

今回のこの数値、間違いないです。

新メンバーの初お披露目

こんにちは。

ひさしぶりのブログです。
なまけものでごめんなさい。

さて、今日は4月に増えた新メンバーのご紹介を。。

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雄ヤギのシロです(手前)。4月10日に生まれました。
※後ろでこっそり顔をのぞかせているのが、お母さんになったユキ。

s-IMG_3300やんちゃな男の子なので…高いところ大好き。
というか、どうやら自分を人間と思っている様子。
上から見下ろされるのがイヤみたいです。

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今日は雨なので、車庫の中で過ごします。
お母さんのユキは外を恋しそうに眺めています。

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青々とした草を食べに出ることができないので、
今日は干草で我慢我慢。。

こんな感じで、
トライ・ウッド総勢70名とヤギ2匹。
今日も上津江の山と向き合います。

記念すべき日

「護持の森」の整備を進めて約5年。2010年4月20日、この森でとても素敵な出会いがありました。

昨年より、私たちはNPO九州森林ネットワークの仲間である熊本県 小国町・宮崎県 諸塚村と共に、新たな森林価値を模索し、J_VER制度を利用したカーボン・オフセット事業へ取り組みをはじめました。

そしてこの日、私たちは一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)と「森林づくりパートナーシップ基本協定」を締結することとなりました。

そしてなんと、その調印式の前に、more trees(モア・トゥリーズ)の代表を務める坂本龍一氏が、カーボンオフセット事業の対象地である護持の森へ足を運んでくれたのです。

車から降りられた瞬間は、感激のあまり声も出せず、夢を見ているのではないかと体が硬直し、時が止まったかのような感覚を覚えました。

あいさつがひととおり済み、いざ森林の中へ。


森林の腐葉土で保水力実験をし、森林の果たす水源かん養機能について話をしたり、「(木材利用の)出口の確保」を図った輪掛け乾燥について話をしたり、僅かな時間ではありましたが、トライ・ウッドの考える森林づくりについてお伝えしました。

間伐がCO2吸収を促し、その吸収量が森林の新たな価値として認められるこのシステムは、持続可能な森林づくりをまた一歩前へ進めるものとなります。

護持の森はその価値を広く伝える役割を担い、私たちにはまたひとつ大きな使命ができたのです。

Pay it forward!「次へ 渡そう!」

この合言葉を胸に、ここ上津江でまた「林業」に挑戦し続けることを固く心に誓った1日でした。


調印式にて

最後に、NPO九州森林ネットワーク理事長(九州大学大学院農学研究院 教授)の佐藤宣子さま一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)事務局長の水谷伸吉さまその他関係者のみなさまこのような素敵な機会を作って頂き、心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
2010年いかがお過ごしでしょうか?
「一」
すべてのものがそこから生まれ、
すべてのものがそこに帰ります。
それが「一」
そして、同じものはひとつとしてない唯一のもの。
それも「一」
2010年1月1日
コタツを囲む家族の顔を見ながら、
心新たに2010年のスタートを切りました。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

20年目の12月

平成21年師走

今週末ようやく冬の寒さが到来しそうですね。
上津江も、雪が降るでしょうか。

平成21年12月1日、
トライ・ウッドは設立20年目に突入しました。

自慢できるもの
自慢したいもの
1.何もない小さな山村だからこそのただそこにある「自然」

2.19年を経て、多くの仲間と共につくりあげてきた「津江杉」

この2つを後世に伝えていくことが私たちの使命だと思います。

20年目も宜しくお願いします。

 

新しい仲間

トライ・ウッドに新しい仲間がやってきました。

yuki2

山羊です。
真っ白で小さくて。
頭からお尻にかけて背骨のところに1本ラインが入ってます。

名前はやっぱり、
アルプスの少女ハイジにならって「ユキ」と名づけました。
(安易でごめんなさい)

yuki1←女の子なのに、何だか男前に写ってます。

新しい看板娘の誕生です。
トライ・ウッド1の人気者になるんだろうな。

2009年夏のご報告

こんにちは

今日は久々の雨です。
そして、久々の上津江通信です。m(__)m

この間の更新から早2ヶ月以上経ってしまいました。
なんだかあっという間に終わってしまった2009年の夏でした。

振り返ってみると、今年もたくさんの人が上津江(護持の森)にやってきました。

総勢でおよそ300名!!

町民全部で1000人にも満たないこの小さな小さな村に、何と多くの人がやってきたことでしょう。
ありがとうございます。

この小さな山村は楽しんでいただけたでしょうか?
右を見ても左を見ても、山、山、山!
93%を山に覆われたこの村にある資源は、木です。
杉です。
そう、津江杉なのです。

それは、私たちにとって大切な大切なものだから。
たくさんの人にそれを知ってもらいたい。

私たちの「みどりの伝達」はまだまだ続きます。

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さてさて。
上記のような、森林体験ツアーを是非してみたいという方は
どうぞお気軽にトライ・ウッドまでお問合せください。
問合せ先:⑭トライ・ウッド企画室 TEL:0973-55-2888 (堂村)

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第5回森づくり研修会報告

こんにちは

先週土曜から降った大雨も無事落ち着きました。
大きな災害もなく、またいつもの上津江に。

さて、今日は先週開催しました「第5回森づくり研修会」の様子をご報告したいと思います。

626-1午前10時前 続々と参加者の皆さんが集まってきました。

626-2こちら受付です。

当日(26日)は、津江中学校の生徒さんが4名、職場体験でトライ・ウッドに来ていましたので、
お手伝いをお願いしました。
トライ・ウッドは「見せる林業」を目標としているので、
お客様をお迎えすることの多い会社です。
ということで、今回その“お出迎え”を体験してもらいました。

午前10時半 参加者のみなさんも無事そろわれ、いよいよ始まります。

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まずは、基調講演。
「環境・人が求める森づくり(林業)」というテーマで、
SGEC認証会議 全林協審査センターの審査員である小邦氏にお話いただきました。

今後の林業に必要不可欠となるであろう「経済林と環境林の両立」という非常に奥の深い話でした。
この一見相反する二つの価値観を同時に成立させることは、
その土地、そこの気候、そこに暮らす人、そしてそこに根付いている文化を基盤としている「林業」を
次の世代へ受け継いでいく唯一のもやい綱なのだと感じています。

トライウッドスタイルとして、そんな森づくりを行いたいと心から思います。

基調講演の後、お昼ご飯をとって
午後の最初のプログラムは、ハスクバーナ・ゼノア株式会社の方をお迎えして
チェンソーメンテナンス講習を行いました。

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まずは、テントの中でチェンソーの分解によるメンテナンス講習です。(写真左)
次に、チェンソーの刃の目立ておよびその他製品紹介が行われました。
この日はとても日差しの暑い日で、みなさん汗をかきながらも真剣に聞いていました。

そして、高性能林業機械の紹介・実演。

626-8コマツ建機販売株式会社さんより。

ベースがコマツ社製PC78US‐8。ヘッドにvalmet330DUOを搭載しています。
そして実演へ。
オペレーターは、我らがトライ・ウッドのきやどんです。

0626-@アームの収納

626-9玉切り

そして

626-10こちら、キャタピラー九州株式会社さんです。

ベースが、キャタピラー社製308DCR(後方超小旋回機)。
ヘッドに、KETO社製100スプリームハーベスタを搭載しています。

こちらも実演を行います。
オペレータはもちろん、トライ・ウッドのきやどんです。

626-11玉切り

626-@@_1旋回して玉切りした丸太を後方へ

2社の紹介・実演を終え、その後

626-13 626-12

参加者のみなさん、おのおの気になる機械を確認していました。
山の作業をしたことのない私には、林業における「機械化」というものがどれほど浸透しているのかイマイチよくわからない部分がありましたが、この日参加者のみなさんの真剣な顔を見ていると、低コスト作業というものへの飽くなき探求を感じ取る事ができたように思います。

丸1日という長い研修会となりました。
遠いところからここ上津江までおいでくださった参加者のみなさん、
誠にありがとうございました。
また次回の開催を楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

そして、この日開催にご協力いただきました各メーカーのみなさま
大変おつかれさまでした。
この研修会が無事終了しましたのも、みなさんのお力添えがあったおかげと思っております。
ありがとうございました。

 

護持の森にて…

こんにちは

今日は、トライ・ウッドの社有林「護持の森」からお届けいたします。

春から初夏にかけて、山ではさまざまな山野草の花にあふれています。
標高およそ800mに位置する護持の森も例外ではなく。

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新緑の木陰に小さな白い花が咲いていました。
世の中便利になったもので、ネット検索で何の花なのか調べてみました。
どうやら、ガクウツギ(額空木)という山野草の花のようです。

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こちらは、木立の足元に群生していた白い花。
少し変わった形をしていたので。
これは、シライトソウ(白糸草)という花です。

どちらも春の若緑の中に映えて、とてもよく目につきます。

護持の森は、広さおよそ80ha。
ぐるりと歩いて周ることができます。
そこには、間伐を終えた森や間伐前の森、植林したばかりの幼い森とあり、
様々な人工林の様子をうかがい知ることができます。

もちろん、クヌギの森があったりさまざまな雑木(クリやアセビ)の生長する
水源かん養林もあります。
ほら、今日も小さな小さな清水が地表に現れています。
きっとこれが筑後川へ繋がるんだろうな。。
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森の声を聞こうともう少しぐるりと探索してみました。
すると、

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指さしているのが何だかわかりますか?

杉苗です。
すっかり、周りの下草に覆われてしまっています。
これでは、他の植物に負けてしまうので、「下刈り」をしないといけません。

これが下刈りする時期の判断方法です。
木の様子に目をこらし、耳をすまし、何をすべきか判断します。

今年の梅雨は、護持の森の下刈り作業に汗するきやどんの姿が見られることでしょう。
 

水郷ひたの清流復活!シンポジウム

昨晩(6月8日)、日田の市民文化会館にて開催された「水郷ひたの清流復活!シンポジウム」に参加してきました。

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“水郷ひた”

日田の奥山、津江を流れる上野田川・津江川は、隣町の杖立川と合流して大山川となります。
その後大山川は、玖珠川その他支流を交えて日田へ至り、三隈川となります。
この三隈川は、筑後川として有明海へ注いでいます。

かつての林業は、この川の流れを利用して山から町へ流通されてきました。
そうして、津江_日田天領_大川とひとつの木材産業地帯ができたのでしょう。

その“水郷ひた”で平成11年より行われてきた水量増加運動。
10年たった今、またさらなる水量増加、水質改善を求める声を高めよう!と開かれたシンポジウムです。

これまで、津江を流れる川は筑後川の源流であること、
だから、その水を育む森づくりを真剣に考えようと呼びかけてはきましたが、
シンポジウムに参加して、自分の知る小さな小さな「筑後川」と有明海へ注ぐ雄大な「筑後川」の間を流れ様々な表情を見せる「筑後川」の存在を初めて知ったように思います。

山からまちへ、筑後川の激流を筏に組まれ下流へわたる杉の丸太。
その筏を巧みにあやつるきやどん。
これまで筑後川のかつての姿として浮かぶのはそんな風景でした。

しかし、その風景にたくさんのものが加わりました。
鵜匠が鵜をはげまし、船べりをたたく。
小さな鮎がたくましく川をさかのぼり、大きな大きな尺鮎へ。
屋形船で、川べりの旅館街で、それらを愛でる日田の人々。

一気に「筑後川」が大きく大きく膨らみました。

こうして流れ込んできたたくさんの情報をうまくまとめてお伝えすることができないのですが、
「世界は繋がっている」
そう感じた一夜でした。

私は筑後川にとってどんな存在なのでしょうか。
私がすべきことは何なのでしょうか。

じっくり考えたいと思うのです。