(貯木場)
「津江杉」の原木は、製材をされる前に、熟練した目によって1本1本選別されます。
この選木という作業は、節の有無や目(年輪)のつまり具合を確認し、挽く材の種類を決め、振分けをする、大事な作業になります。年間8,000立米、10tトラックで約270台分の原木は全てこの作業を通ります。
(製材)
木によって、また、木の部位によって異なる性質を見極めながら製材をし、初めて木はその特性を十分に発揮することができます。それは、木が生きていて、水分を含んでいるからです。木は、乾燥するに従って、育った環境の影響などが現れます。具体的には、挽いたばかりの時は真直ぐであった材が、乾燥に伴いねじれたり、反ったりしています場合があるのです。
製材の機械化が進んでいる中で、なぜ人の存在が欠かせないのか、
それは、木の性質や癖を1本1本見極めることに長年かけてきた目に、機械ではとうていかなわないからです。
材を挽くとき、材を見る担当者の目は真剣です。それは、1本1本の木のクセを短時間で見極めることに集中しているからです。