木を切ったところから、私達は2つのサイクルを通して森林に関わります。
1つのサイクルは、森林で。
木の伐採後、その土地が再び森林となるために、土地を整地し、木を植えます。
そして、長い年月をかけて手入れをした後、再び伐採をし、新しいサイクルに入ります。
もう1つのサイクルは、人間の生活の営みの中で。
伐採された木は、建物、家具、紙、様々なものへと形を変え、また農林業に利用されながら木材という形で私達の生活の中で循環をしています。
2つのサイクルを円滑に行ってきた山村では森林を生息場所とする多くの生命を維持し、森林自体の生命活動がきれいな水、空気を供給してきました。
そして、森林を中心とした文化が生まれ、山村らしい景観が保たれてきました。
都市の近代化と、山村の過疎化が同時に進み、2つのサイクルの関係も以前とは違う形に変化してきました。
変化している2つのサイクルをうまくかみ合わせ、循環させることがかけがえのない森林を将来に渡って残すために必要です。
まず、1つ目のサイクルの中心となる
森林管理についてお話します。